性格や環境に左右される

看護師

焦らずサポート

どの病気にも言えることですが、うつ病にも発症に関わる危険因子というものがあります。たとえば、生まれ持った気質により気分が不安定になりやすい上、家族の中にうつ病の人がいる人は発症しやすいというのが実情です。何でも悪いほう、悪いほうへと考える思考の人も要注意になります。また、子どもの場合、両親の離婚やDV、親が病気など、家庭環境が不安定で、親に安心して甘えることができない状況にあるのも一つのリスクです。加えて、意思に反した受験勉強や塾通い、進路などにストレスを感じていたり、親や教師から何をやってもだめなどと負の評価ばかりされて自信をなくしてしまっていたりする場合もリスクは高まります。そして、子どもに限らずですが、学校社会においてグループなど人間関係を築くのが不得意で孤立しやすい人も注意が必要です。どれかひとつがあてはまったからといって必ずうつ病になるわけではないですが、これらが重なり合うことで、抑うつなどの症状を伴いやすくなります。同様にこのような環境化で子ども時代を過ごすことで、大人になってから比較的若い年代のうちに症状が出始める傾向にあり、自尊心が低い人も非常に多いです。自尊心が低いと他人の評価を非常に気にするので、ナーバスな面を持っていることが発症につながりやすくなります。うつ病というのは、衝動的な行動により命を絶たない限りは、気分も人柄も元のレベルに戻れる病気です。うつ病との付き合い方は、一番楽な生活スタイルでうつ期間を過ごすようにすればよく、負けまいとがんばるのは禁物です。どう扱えばいいのか、周囲は困ってしまうかもしれませんが、これはうつ病の症状のレベルにより異なります。たとえば、何か元気がない、口数が少ない、体がキビキビ動かないというのはレベル1の段階で、うつ病になりたてか、治ってきて仕事に復帰してきた頃に多い症状です。うるさく質問や声をかけたりせずに、そばにいてあげることが大切です。励ますことなく、お茶やゴハンに軽く誘う程度にとどめておきます。そして、気力がなく悲観的、家から出られないというのはレベル2の段階です。無理をせずに布団にもぐっておくのがよく、クスリを飲ませて十分に眠らせるようにします。やる必要があることは、夕方から夜にまわすとよく、気分の日内変動の特性を活かしてあげるようにします。これ以上、状況が悪くなると死を考えるレベル3の状態となり、非常に危険です。防止策として、迷わず入院させることが大事になります。しかし、これより危険なのが治りかけの状態で、一見元気そうに見えるレベル4の状況です。もっとも周囲の配慮が必要な時期になります。正しい方向へゆっくりと導きながら職場などへの復帰を目指していきます。